うらわ美術館の多世代交流ワークショップ「自分の絵を見つける日 誰かの絵とつながる日」
参加者に描いてもらった大きなキャンバスの続きを描いています。
全体は見ずにどれだけ部分に集中できるかを考えて一番楽な姿勢で描ける位置にその日に描きたい部分を設置します。
途中で体力との勝負にならないように体を鍛えて、寒さと戦い始めないように室温も快適にして、早く終わらせてお昼ご飯を食べようとか考えないように朝ごはんをしっかり食べて、作品制作以外のものとはできる限り戦わない時間を作ります。
先週は上の方を描いたので今週は下の方を進めました。
こうしてみんなの絵を見ていると、人によってこんなに描き方が違うんだと発見の連続です。
東日本大震災の時にあまりの自分の無力さに本当に悔しい思いをした僕は、次はこのような日がいつ来ても必ずこちらから迎え打とうとあれから1日も無駄にせず常に万全の自分作りと万全の準備を整えていました。
緊急事態宣言の中でこのワークショップを開催させて頂くことになり、あの時の無力な自分への怒りは今のためにあると感じています。
起きてしまった過去は、それがなければ出来なかった今を作って乗り越えていくしかありません。
アーティストとしての僕の役割はあの時からずっとはっきり見えています。
このような事態の中たくさんの人に支えられ開催できたこのワークショップを必ず最高の作品にしたいと思っています。
楽しみにしていてください。