表紙を担当している鳥取県の情報誌「とっとりNow」。
今期号から全ページ無料でご覧頂けるようになりました。
https://www.kouhouren.jp/user_data/aboutnow.php
僕のインタビューもこちらでご覧頂けます。
https://kouhouren.jp/news/266/
「因幡の白兎」は白うさぎがサメを騙して海を渡り、痛い目にあう因果応報の物語です。
ですが、僕は危険を冒して海を渡る白うさぎの勇気も重要だと思いました。
危険を恐れて踏み出せず、立ち止まっていては何も始まりません。
白うさぎが勇気を出して海を渡ったから物語は始まったのです。
そしてサメも悪者にしたくないと思いました。
それを試行錯誤していた時、2018年鳥取県の川にジンベエザメが迷いこんだことを思い出しました。
あの時は誰もがジンベエザメを応援していました。
ジンベエザメを表紙にブレンドすることでサメに対する人々の気持ちは優しくなります。
「未知の世界へ踏み出す勇気を応援する気持ち」
それが今回の表紙のテーマとなりました。
「因幡の白兎」は表紙のご依頼を頂いてからずっと一番描きたかった題材です。
でも僕が表紙を担当していきなり表紙がサメだらけだと衝撃が大きすぎると思って一年間温存しました。
一年かけて僕の絵に慣れた今なら、もう表紙がサメだらけでも鳥取県の人は誰も不思議に感じません。
それでも県の魅力を発信する情報誌がサメだらけで大丈夫なのは鳥取県だけです。
今回も一生に一度の大チャンスだと思って渾身の力を込めて描かせて頂きました。