「水色の庭 Teppei Ikehila / Gou Tateishi」展 アーティストトーク 2日目。
竹の子を深さ100mまで掘ると水晶になっていることと、間の感情について。
無事にクールデシエルでの展覧会を終えました。
この展覧会、1回目のアーティストトークの前にちらし寿司を食べている時、
全ての雑音が消えて完全な幸せを感じて涙が溢れそうになりました。
実は1月にクール デ シエルの壁画制作をスタートする直前にも同じ感情になりました。
何かをやり遂げた後なら分かるけど、これからやり遂げなければならない前なのに涙が溢れそうになったのがずっと不思議でした。
搬出を終えて帰る車の中でその理由にようやく気づきました。
僕はこの2回目のアーティストトークでタケノコの話をしました。
タケノコは深さ100mまで掘ると水晶が出てきます。
1万mまで掘るとダイヤモンドが出てきます。
アーティストが誰かと仕事をすることは、その話を誰かに信じてもらうことに似ています。
西谷さんは、僕がこれから掘り出すそれを全く疑うことなく信じてくれていたのです。
そして僕が掘り出した部分ではなく、これから掘り出そうとする部分に運命をかけてくれていたのです。
何もないかもしれないのに。
そしてその西谷さんの姿勢が、これまでにも同じように僕が掘り出す竹の子を信じて掘ってくれた人々、
今一緒に掘ってくれている人、これから掘ってくれようとしてくれている人、
誰も信じてくれなかった日からこんな日が来たこと、そういうものが一気に僕の心を温めたのだと思います。
おかげで今日は朝から展覧会で得た力がみなぎっています。
クールデシエル皆様も、音楽もお料理も、お客様も、関わった全ての皆様、本当にありがとうございました。
これからも引き続きどうぞよろしくお願い致します。