「色彩が透明に帰る場所」対話型鑑賞会
たくさんの方々にご参加頂き本当にありがとうございました。
参加者それぞれの見え方感じ方を聞く度に、絵の見え方が変わっていく、そして絵が良くなっていくような不思議な感覚でした。
最初は海や森へ行った時にそれぞれが見つけた ”自分の外側の発見” を報告し合うような感じなのですが、
そこから「作者の意図を想像したり」「どうしてそう思ったのか」という ”自分の内側の発見” へと発展し、さらに深い時間へと進んでいきます。
自分の発見が他者の発見を生み、他者の発見が自分の発見を生む。
それぞれの違った考え方が、誰かを否定することなく、穏やかで優しい全体の進化へと繋がっていきました。
それを聞くたびにそれを描いて本当に良かったと思う幸せな時間でした。
僕の娘が描いた熊の部分がこの絵の中で一番好きだと言って下さった方が、
「この熊がいることでこの作品が凄く良くなっていると思う」
と言いました。
僕が今の作風に至った大きな理由の一つは、
子どもが産まれて、もし子どもに作品に落書きをされても怒るのではなく「ありがとう」と言いたい自分づくりの為でした。
「クマを描いてくれてありがとう。」
と僕は思いました。
そしてそれが今、成功したのだと心から感じました。
参加者の皆さま、ファシリテーターの皆さま、本当に素晴らしい時間をありがとうございました。
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池平徹兵展「色彩が透明に帰る場所」
会期: 8月19日(金)~8月30日(火)
:11時 - 19時(最終日は16時まで)
*8月24日は休廊
作家在廊日 8月19日、20日、21日
場所: FLORE Artist Gallery
神戸市中央区山本通1-7-9ブーミン北野1F
企画・運営 アプリュセー合同会社
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