6才のお誕生日プレゼント

 

6才のお誕生日。

娘がずっと憧れていた大きなピアノをサプライズでプレゼントしました。

喜びを噛み締めながら弾いている姿を見て僕も本当に嬉しくなりました。

 

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それからピアノ運送の方々を本当に尊敬しました。

ピアノの重さは僕たちの想像をはるかに超えています。

限界を超えた力を振り絞って持ち上げた状態で階段を登りながら性格の良さまで維持出来ていました。

普通の人間ならあんなに重いものを持たされたら投げ捨てると思います。

僕も見習いたいと思いました。

「kings final hours」

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「お父さん死なないでね」と娘が毎日のように言う。

そして僕はおじいちゃんのような気持ちになる。

今日も世界中のおじいちゃんやおばあちゃんが亡くなっていく。

 

そんな日々の中で「kings final hours」という老衰するライオンの記録を読んだ。

https://travelguideandphotography.com/2018/04/23/the-death-of-a-king/

 

僕がこのライオンだったら何を思うだろう。

ちょうどおじいちゃんの気持ちになっていた僕の心が揺れた。

 

僕はこの感情の揺れる瞬間を何百日も何千日も浮きを見つめる釣り人のように待っているのだ。

浮きが沈み僕は無意識の底へと降りて行った。

 

「お父さん死なないでね。」

という娘の声が聞こえる。

 

無意識の底にパッと光が走り僕はそれを一気に釣り上げる。

 

僕は子どもたちを描きたくなった。

次々に描きたくなった。

自分の子どもだけでは足りずクラスメイトも何十人も描いた。

 

子どもたちが元気でなければおじいちゃんになった僕は安心して地面に帰ることが出来ないのだと、

絵を描いているうちになぜ自分がそれを描いているのか少し分かったような気がした。

 

大きな絵を描くのは2年ぶり。

一生を終えるまでにあと何回このサイズの絵に向き合えるだろう。

 

「お父さん死なないでね。」

と今日も娘は言う。

 

6月18日- 7月22日 池平徹兵 展

H.P.FRANCE WINDOW GALLERY MARUNOUCHI

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アゲハチョウの羽化と「蝶々のための畑」

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5ヶ月前から育てていたアオムシがアゲハチョウになりました。

秋にお向かいの家のおじちゃんの畑で見つけたアオムシです。

サナギの間ずっと賑やかな家族と一緒にいたので蝶になってもまだこの家を出て行きません。

部屋に花を置いて今日も一緒に暮らしています。

また畑でアオムシがいたらとっておいてもらってうちで育てたいと思います。

うちの庭にも小さな畑を作ったのでそこを蝶々専用にして「蝶々のための畑」にしようと計画しています。

それくらい蝶々がいる生活は素晴らしいです。

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2007年にも僕は蝶々と暮らしたことがあります。映像作品があるのでぜひご覧下さい。

空港の厳しい検問をすり抜けて一緒に飛行機から空を見たり、

別れが惜しくてセブンイレブンでカラーコピーしたりする様子が記録されています。

今も僕の展覧会にはいつもこの時の蝶がどこかにとまっています。

movie: TeppeiIkehila music: Gou TATEISHI

 

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OFFICE BACTERIAの制作の様子

2008年から展開しているブリアンデ.カナエとのコラボレーションブランド「OFFICE BACTERIA

打ち合わせはせずに、僕が描きたいものを描いて送って、

カナエがアクセサリーにして送り返してきます。

今では毎日の夕食を作るくらいに生活の一部です。

僕がその日の閃きを収穫して、カナエもその日の閃きで調理します。

もう一年以上会話もしていませんが作品が言葉以上の会話になっているからです。

 

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この日は娘と遊んだ公園で「少女と小鳥」と書かれた彫刻のない台座を見つけて、

後から来た人へ向けて地面に少女と小鳥の絵を描いたので、その後パーツにも描きました。

 

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パーツの絵を思いつくのはレストランで料理が届くまでに注文用紙に書いた落書きだったり、いつも自分でも気づかないうちに描き終わっています。

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ライオン

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ポケットの中の幸せ

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しろくまではない白いくま

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水面を目指す鳥

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サメのパーツなどいろいろ

これをパリにいるカナエに送って、完成したアクセサリーを東京にいるプランナーのかおりさんが受け取ってお取り扱い店舗へ届けに行きます。

 

 

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ポケットの中の幸せネックレス 各32800-(税抜

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OFFICE BACTERIAの作品や最新情報はこちらからご覧ください!

https://www.instagram.com/officebacteria/?hl=ja

 

 

借景

 

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5年かけて糸で少しずつ誘導していたお隣の家の植物がついにうちの屋上まで届きました。

これは借景の考え方を僕が発展させたもので借景よりももっと借りる手法です。

庭を作るだけでなく近所との信頼関係も作らなければ出来ない難易度の高い技です。

水をあげるかどうか、切るか切らないかはお隣の気持ちに委ねられています。

僕はいつも貨幣にとらわれず「誰が一番大切にできそうか」によって持ち主を決めています。

アトリエにあるほとんどのものは僕の方が大切にできるかもと思って持ち帰ったものばかりです。

お隣の家の伸びすぎた植物が根元から切られた5年前のある日、僕は計画を実行しました。

次はうちの方へ伸びてみないかと垣根の隙間から植物を誘ったのです。

僕が糸でこちらへ誘導しはじめてからはもう根元から切られることもなくなりました。

5年かけた計画は大成功。黄色い花が満開です。

(*借景とは庭園外の景観を庭園の風景に取り込む造園技法のひとつです。そしてその場所の景観や文化を取り込んだアートのことをサイトスペシフィック・アートといいます。)

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魚のしっぽ

 

いつも嬉しそうなペットのフナちゃん。

一年前に二つ池公園を娘と散歩している時にしっぽがちぎれて溺れていました。

アトリエに連れて帰るとしっぽが生えてきました。

魚のしっぽはまた生えるのだと知りました。

目が合うと子犬みたいに喜んでくれます。

最初はメダカだと思っていましたが大きくなって今は家族にフナちゃんと呼ばれています。

僕がメダカと呼んでいる池や川の魚たちは実はいろいろな種類の魚の赤ちゃんなのだと知りました。

フナちゃんはタナゴという種類の魚で熱帯魚屋さんでも売られていました。

でも観賞用に育てられた魚と家族として育った魚では表情が全然違います。

 

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卒業式

 

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小学校卒業式。

何気ない景色を見ただけで涙が出そうになるのは景色が良いからではない。

桜が美しいからでもない。

僕たちが頑張ってきたからだ。

 

僕の絵も今日の景色のようでありたい。

僕の絵を見て涙が出そうになる人がいるとしたら僕の絵が良いからではない。

絵を見ている人が今日まで頑張ってきたからだ。

 

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「自分の絵を見つける日 誰かの絵とつながる日」展示の様子

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うらわ美術館 多世代交流ワークショップ 「自分の絵を見つける日 誰かの絵とつながる日」

展示は3月28日(日)までです。(夜はライトアップされています。)

 

 

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自分にしか感じることのできない感覚を、他の人にも感じられるようにしたものが僕にとっての作品です。

 

もし水中眼鏡というものを僕だけしか知らなかったら、僕は海辺の砂浜で人々に水中眼鏡を配るアーティストになると思います。

それくらい水の中で見える景色は素晴らしいからです。

もし泳ぐ方法を世界中で僕だけしか知らなかったら、僕は海辺の砂浜で人々に泳ぐ方法を伝えるアーティストになると思います。

それくらい水と一体になる感覚は素晴らしいからです。

 

自分にしか見えていなかったものを、みんなにも見えるようにすること。

それが僕にとっての作品です。

そういうことがこの作品では出来たと僕は思います。

 

”万物独走による共生の美しさ”は僕が言葉ではうまく話せないけれど作品で表すことのできる感覚です。

 

うらわ美術館の皆様、参加者の皆様、見に来ていただいた皆様、本当にありがとうございます。

展示期間はあと一週間で終わりますがこれからも機会を見つけてこの作品を発表し続けたいと思っています。

これからもどうぞよろしくお願い致します。

 

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うらわ美術館 多世代交流ワークショップ 「自分の絵を見つける日 誰かの絵とつながる日」

 

展示期間 2月16日(火)~3月28日(日)

 

展示場所 うらわ美術館 https://www.city.saitama.jp/urawa-art-museum/index.html

*1F屋外南側の通りに面したウィンドウです。

美術館の開館日や開館時間に関わらず、期間中いつでもご覧頂けます。

庭と畑

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庭に小さな畑を作りました。

玄関にただ踏まれているだけの地面を見つけて、そこを深く掘って柔らかい土を入れました。

レタス、イチゴ、ブロッコリー、水菜、ジャガイモ、巨峰、ブルーベリーを植えました。

ただ踏まれていただけの硬い地面が凄く大切な地面になりました。

庭の隅々までが嬉しそうに生きていると僕は安心して絵が描けます。

 

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