2006-04-01から1ヶ月間の記事一覧

椅子の上の宇宙と花一番

久しぶりに椅子の制作。世界中に捨てられた椅子達はいつか僕に拾われることを夢見て、風雨に耐えて待っている。 ゴミ捨て場の椅子が美術館でライトを浴びる。なんて素敵な光景だろうと思う。 椅子の上に新しい宇宙を生み出す。ここに別の星を誕生させる。 絵…

雲の上の晴れた世界

黄砂を抜けて、さらに上空の雲を越え、雲の届かない高さまで行くと、世界は晴れた。 曇っても、雨が降っても、その上には晴れた世界がある。 上空から見る海はいつも止まって見える。船も波も貼付けられた模型の海のよう。 どう見ても何かの理由でこちら側と…

アリ達の旅の物語

朝起きるとパソコンが蟻の巣になっていた。 モグラ叩きのように、キーを押すたびに蟻が顔を出す。 びっくりして焼きすぎたトーストのかけらが口に刺さった。 痛みに夢じゃないことを証明されて、余計に混乱した。 蟻は餌を手に入れれば自分の家に帰る。 この…

ソーダ水の宇宙船 2006 33.0×33.0cm キャンバス 油彩 🔴

無垢なる夜空の星々が熟れて 地球の白紙の部分に降り注ぐ

定形外の郵便

2枚の葉書を50円切手2枚でつないで本のような形の手紙を書いた。 2枚の切手は送料の証明の役割だけでなく、全体を斬新なデザインに仕上げていた。 若い郵便局員は先輩に相談した。さらにおじさんの局員も加わって3人で話し合いを始めた。 これまでの経験のど…

100kmの小鳥

100年前の世界新記録は今では軽く超えられるように。 広い水槽に入れた金魚が大きくなるように。 植物が鉢のサイズに合わせて成長するように。 努力を超えた自然の法則はきっとあるけれど、 固体になるか液体になるか紙一重の0度の状態で、 液体になっても気…

東京到着

朝、岩田先生からの電話で目が覚める。 今島根にいるから会えないよって言おうと思ったら、ここは東京だった。 あわてて電話を切る。そういえば昨日の夜、東京に着いたんだった。 目覚めた場所が何処か分からなくなるくらい、今回の島根滞在は長く深く焼きつ…

Blue earth 御来場ありごとうございました。

ようやく桜も咲き始め、島根にも春がやってきましたね。 数え切れないほどの元気と勇気と感動をこの1週間の間に頂き、今は調子に乗りすぎないよう注意しながら日々を過ごしています。 本当にありがとうございました。またいつかここで必ず個展を開きます。 …