2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

2時間講習

本気で教える気のない講師と、本気で教わる気のない生徒達は残念ながら 2時間のあいだ決まり事としてただ教室にいなければならなかった。 それ以外に運転免許証を更新する方法は無い。 それでも僕は画家としてonのスイッチを押し続けなければならない。 たい…

太陽の消滅

閉館まぎわの博物館の人の流れを逆流するうちに僕は無料で館内へ入ってしまう。 警備員が後を追って来てはいるけれど、逆に警備員を警備する事でそれはそれほど気にならない。 人のいない薄暗い博物館の空気自体を僕は楽しむ。 いつか太陽が消滅すれば生物の…

大観覧車.宇宙の旅. 2007 33.0cm×33.0cm キャンバス.油彩

それは 宇宙へ届く 大観覧車のようなものだった

Jelly fish な誕生日

誕生日が近づいて来たので僕は音楽家の仕掛けるサプライズに対しての警戒を強めていた。 この厳戒態勢の中に入り込むのは容易ではない。 00:10 楽しいパーティーから持ち帰ったシマウマのおもちゃを僕は眺める。 真っ黒なペンキを塗った方がかっこ良いかもし…

floating on water 2007 24.0cm×33.0cm キャンバス.油彩

ウェイトレスが 水のおかわり を注ぎにやってくる

floating on water 2007 24.0cm×33.0cm キャンバス.油彩

僕はいつも間違えて グラスのかわりにプールを差し出す

対談

次号 Free Magazine tatsumaki で音楽家gOとの対談が実現した。 対談はシーズンオフのプールを貸し切って行われた。 整備前のプールサイドの透き間から紫の花が幾つも顔を出して僕達の対談に耳を傾ける。 飛び込み台の上に立つと決勝戦のスタートの合図が聞…

drop 2007 33.0cm×33.0cm キャンバス.油彩.メディウム

I make a drop and drop a drop. I change air into a drop

孤独なくじらの物語

深海3000mの戦いを終えてくじらが浮上する。 深海のかけらを口にくわえたくじらがそれを見せると 「どうして深海なんかに行く必要があるんだ。」 カラフルな魚達は言う。 孤独なくじらは一人、深海と地上を行き来する。 ある日、カラフルな魚の数匹が声をか…