2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

春のような冬の一日。

スマイルプロジェクトと題して笑顔を作る。 わざわざプロジェクトにしなくても当たり前に笑顔を見せなさい。 ポテトを食べて画材を買いに出掛ける。 重要文化財の梅田家の門が開いている。 滅多に開いてる事は無いので車で中へ入る。 洋館の横に止めて天井の…

透明な空気と透明な水

朝起きてアトリエに行く。 そこに赤を塗るべきだと思う。 その前に朝食。 トーストにトマトとチーズを乗せて焼く。 コーヒーを飲みながらアトリエへ行く。 そこは緑を塗るべきだと思う。 でもさっきは確かに赤だと思ったはずなのだけどその理由が思い出せな…

1000年後の赤いsofa

1000年後僕は何をしているだろう。 何色であれ僕は赤に喩える事が出来る。 6年間僕の居場所であった赤いsofaは実際に赤である必要はなくなった。 トラックに乗って新しい場所へ運ばれていく。 僕の中で一つの歴史が終わるような寂しい気持ちで見送る。 亜矢…

ピカソとの対談

「常に如何に注目してもそれで充分という事はあり得ない」 僕達は何をも見逃さぬように自己訓練をして来た。 「あのセザンヌの言葉を自分のものにしたよ。」ピカソは言う。 「それは最も重要な部分だからね。」僕は言う。 「自然は2度同じものを作り出しはし…

冬の植物園

アトリエの楼梅が一輪咲いた。 寒々しく葉の落ちた街路樹を目に焼き付けながら駅の向こうの植物園へ向かう。 全く食べたくも無いアイスクリームを買うと寒さは更に増した。 その扉の向こうは夏の匂いが立ちこめている。 冬と夏の境界線を一歩でまたぐ。 レッ…

ライオンキング

「甘えるな。行きなさい」 父は容赦なくシンバに言う。シンバは住み慣れた王国を出て旅をする。 月日は流れ、たくましく成長したシンバが王国に帰ってくる。 はすとばらの曲でシンバが登場する。 亜矢子の幼稚園の劇の台本を書きながら、僕は考える。 そこに…

次の新作について考える

次の新作について僕は考える。 写真美術館をB1から3Fまで見て歩くけど、美術鑑賞に集中出来ないくらい僕はとても考えている。 ピアノのコンサートを聴きに行く。 青い絨毯に黒いsofa,白い壁と淡いライト、鍵盤の上を弾む指。 ホールにお客さんは8人。 ベート…

丸木美術館 廃品再生展

丸木美術館 廃品再生展 2007 1/21 ー 4/14 http://www.aya.or.jp/~marukimsn/top/kikaku.htm 椅子シリーズが展示されます。 かつてゴミ扱いされていた椅子達が僕のアトリエを経て美術館に並ぶ。 僕は自分自身の姿をそのかつてゴミであった椅子達に重ねて明日…

記憶の濾過紙

去年を終わらせた僕に、今年を始める力は残っていない。 だから去年の僕を今年に連れて来ない。 時を超える力を持つものを僕は一貫して好む。 儚さを含みながら今も存在するものを特に好む。 新しいだけがとりえですぐ消えるものを僕は一貫して嫌う。 散らず…

謹賀新年

狭い座席の上に小鳥のように巣を作って体を丸める。 「処女作に全ては含まれる。」 という言葉があるらしい。 今年は今に含まれる。 東京に着くまでの間、今年のぼんやりとしたイメージをドローイングする。 2007を作り始めると2006は遠い記憶のようになる。…