2007-02-01から1ヶ月間の記事一覧
夜中の寝室で毛布にくるまって僕は布団の上に座っている。 あらゆる関節が痛くて横になる事が出来ない。 沢山服を着て毛布も布団も着て、虚弱用ドリンクを飲んで、それでも寒さに心臓が震える。 大作を一つ完成させれば必ずこういう日がやってくる。 いつも…
意味無く美しいものは、わけあって醜いものに劣る。 美しさには哲学がある。 最近の研究でこの法則を発見して、僕の脳はパンクしたけど目は飛躍的に進化した。 NYで自分の色と向き合い、Parisで自分の世界観と向き合ったように 僕は今、自分の線と向き合って…
いつものように散歩に出掛ける。 今度、小学校でドローイングの授業をする事になった。 それについて僕はとても考えている。 それ以外についても僕は現在とても考えている。 冷たい風が僕を冷やす。 時間もお金も作品も全然足りない。 僕は何かを掴もうと手…
暗闇の寝袋の中で どんな夢を見ればいい?
植物園でサンドイッチと紅茶の朝食。 線について考える。 線は色と色の境目にある。 線は空気と空気の境目にある。 川沿いの手すりにみのむしがいくつかぶら下がっていた。 暗闇の寝袋の中で何を思っているだろう。 立ち入り禁止のフェンスを乗り越えると、…
日々の散歩のカケラを濾過して貯蔵庫にしまう。 貯蔵庫が満タンになると結晶として作品が生まれる。 貯蔵庫は、写真、文章、映像、立体、ドローイング、 様々な形で図書館のように整頓されていて、 僕が記憶の断片を打ち込めば、濾過されたカケラが出てくる…
見上げる水面。僕は息を吐く。水面に朝が揺れる。
画家になったばかりの頃、 僕が全く言われた通りの絵を描かないので画商に山奥の温泉に呼び出された。 山奥の谷の深くにある歴史ある温泉の逃げ場の無い一室に、 豪華な料理が用意され、好きなだけお酒が運ばれて来た。 僕が一通り遠慮なく頂いた頃に、画商…
あり得ない角度で世界にパスを出す。 それが僕の作品だからね。 分かりやすい企画書とは対照的に、 分かりづらい比喩のもつれた毛糸を転がす。 それが僕の作品だからね。 時に、千載一遇のパスを誰も受け取らない場合もある。 悲しいけどしょうがない。 それ…
帰国して2年、通い続けた植物園がある。 その間、ずいぶん大きくなった物もあるし、病気から立ち直ったものあるし、残念ながら枯れた物もある。 いつでも植物園は僕と共にあった。 植物園を水中に沈めた現在製作中の絵はこの2年のまとめでもあり始まりである…