ネオンとホコリ

意味無く美しいものは、わけあって醜いものに劣る。

美しさには哲学がある。

最近の研究でこの法則を発見して、僕の脳はパンクしたけど目は飛躍的に進化した。

NYで自分の色と向き合い、Parisで自分の世界観と向き合ったように
僕は今、自分の線と向き合っている。
日本はそれをするのにふさわしい。

多くに気付き、多くを削る。

散歩の時も、食事の時も、夢の中でも、プロフェッショナルな修行のために常にその作業をする。

すると買い物に行っても欲しいものがどこにも見当たらなくなる。
しょうがないのでアボガドを一つ買って、駅で趣味のsuicaをして帰る。
料金を補充して未来のお出かけを買うと、明日が少しだけ嬉しそうにする。

「背中流しましょうか?」僕が言うと巣鴨のトゲ抜き地蔵は少し照れる。
そして僕の体の調子はとても良い。


ビル高く光るネオンは、地上で埃にまみれた花に劣る。