2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧
にわとりは 想像の海の上を歩くと 何度も 何度も 頷いた 「枯山水のにわとり」キャンバス 油彩 アクリル 33.0cm×33.0cm
眩しい太陽が 透明な空気さえも掴んで影を落とす日々は儚くて 「ハトと盆栽」キャンバス 油彩 アクリル ペン 33.0cm×33.0cm
久しぶりにスーツのジャケットに袖を通すといくらか背筋もいつもよりちゃんと伸びて いつもより大事な用事を果たす為に歩く僕は道路脇に生えた野苺を一つつまむと 持ってきた作品に加えた。 野苺の赤は作品と見事にマッチして、今日はうまくいく。と僕は思う…
一匹のハエがアトリエに飛び込んできた。 そのハエは僕の運動神経を遥かに上回ったので僕の攻撃の全てをかわした。 山手線。 重い荷物を持った老人がふらついている。 重い荷物なんて持たないで下さい。と僕は思う。 ハエは一日中、僕の周りをつきまとった。…
僕は閃き待ちをしていた。 僕の閃き待ちだった。 オブジェ作品を使った、約一分間の映画のシナリオ。 それはたった一分間の閃き待ちでもあり、一生分の閃き待ちでもあった。 そのうち閃くだろうと思っていたらそうでもなくて多摩動物園は平日なのに遠足で賑…
燃え尽きたあとには きっと赤い木の実が熟しているわけで 「Time」 ホウズキ、ロウ
バスケットゴールの後ろのベンチに一人の浮浪者 又は 旅人が住んでいる。 毎日、フリースローラインからひたすらシュートを打ち続ける。 周囲には理解出来ない何かと戦いつづけているようで目が死んでない。 その雰囲気から人々は彼を浮浪者ではなく旅人と呼…