2007-11-01から1ヶ月間の記事一覧

透明の開封

公募展の一角に、僕たちの水中庭園はある。 毎日沢山の人が美術館へやってくる。 人々は突如、水中へ潜ることになる。 散歩中の人も公募展の出品者も審査員も学芸委員も主催者も警備員も全部。 「こちらへどうぞ。」 僕は透明な入り口を開封する。 そして僕…

今日の上空

広い海辺の倉庫内に作られたステージに上がると、沢山の人がこちらを見ていた。 NHKの司会者が僕を紹介している。 僕はシャットアウトして大きなキャンバスの前にただ向かう。 フローリストが花を生け始める。 過密スケジュールの合間に洞窟へ向かう。 目的…

かえるのミイラともぐらの穴

昨夜の会議と3つの良い前兆。 [亜矢子の報告] 「カエルのミイラは欲しい?」 「それは何か比喩的な意味合いで?」 「私は喩えない。」 カエルのミイラはある日とつぜん死が訪れたままの姿で、亜矢子の前に現れた。 誰にも見つからずカエルはたった一人ミイラ…

記憶の濾過

描きたくて描いた線は、描きたくて描いた線になり、 そうでもなくて描いた線は、そうでも無い線になり、 描かずにはいられずに描いた絵画が世界を動かす。 僕は飽和状態を生み出す為に全部を注ぐ。 ミノムシの服を脱がせ、 ブライダルフェアを演じ、 植物園…

透明の開封

「透明の開封」 絵画 池平徹兵 音楽 gO 2007.11.28(wed)~12.2(sun) 10am~6pm 最終日は3時まで 場所 世田谷美術館 http://www.setagayaartmuseum.or.jp/

僕の水槽

福岡の展覧会へ作品を送る。 「美術作品は弁償出来ないのでお取り扱い出来ません。」 アトリエに荷物を引き取りにきた運送屋さんが言う。 とっさに品名のとこに(水槽)と書き込む。 「魚も入っているのであまり揺らさないようにお願いします。とにかく丁寧…

呼吸

夢の中で僕はライブペイントをしている。 いつものように描くときは、水中に潜るように呼吸を止める。 突然、息の吸い方を忘れる。 吸っても吸っても何も入って来ない。 先日のファミレスに酸素を取りに行こうとして夢だと気付く。 目を開けても引き続き呼吸…

花咲く水槽2 2007 72.5cm×72.5cm  キャンバス.油彩

青の隙間の 記憶が咲いた

ファミレス ウェイトレス

何も入って来ないし何も出て行かない、 ファミレスで思考をまとめる。 帰りの分の酸素が足りないことを僕は知っていた。 それは中間地点を過ぎていることを意味する。 ウェイトレスが水を持ってやってくる。 僕の言葉は この位置からは もはや ほとんど届か…

水圧の隙間

風に乗って上空に舞い上がる。 下を見た綿毛は愕然とする。 着地地点が見当たらない。 春が終わり、夏も終わって、秋が終わりに近づいた。 綿毛にとって、 コンクリートで固められた ただシンプルなだけの隙間は全く意味を持たない。 展覧会の片付けをしてい…

花屋と画家と音楽家

花屋の父とフローリストの佐々木さんと はすとばら の壁画を見ながら飲んでいた。 二人はそれぞれ福岡の何処かの地域で花屋の会長であったので東京へ視察に来ていた。 佐々木さんはejeの大ファンだということなのでgO君をよぶことにした。 予定より30分ほど…

花咲く水槽 2007 72.5cm×72.5cm キャンバス.油彩

夜空の月に 虹が架かる

水圧の隙間

「水圧の隙間」 音楽gO 絵画 池平徹兵 2007. 11.10(sat) 14:00~22:00 (出入り自由) MOGURA GALLERY http//www.mogra-tokyo.jp ライブ 16:00~と20:00~ ライブチャージ 1500円 1ドリンク付 通常時間帯は1ドリンクオーダー(500円)お願いします。

オーロラの写真家

(自分を信じてカメラを握ったころからどのくらい月日は流れたのだろう。 いっこうに芽がでない種に水をやるのにはもう疲れはてていた。 才能が無いのかもしれない。と写真家は思う。 全てを捨てて旅立った。又は全てをかけて旅立った。 そこで1年か2年に一…