Blue earth 御来場ありごとうございました。

ようやく桜も咲き始め、島根にも春がやってきましたね。
数え切れないほどの元気と勇気と感動をこの1週間の間に頂き、今は調子に乗りすぎないよう注意しながら日々を過ごしています。
本当にありがとうございました。またいつかここで必ず個展を開きます。
それまでここで新作や日記など見ていてもらえると嬉しいです。


3/28ー4/2Blue earth


来場者数1240人。毎日100人近くのお客さんと触れる。
不安を勇気が薄め、喜びを悲しみが消し去り、怒りを嬉しさが埋め、傷を優しさが中和する。
毎日これが何十回と繰り返される。
次第に感情の振れ幅は限りなく0に近づき、顔が政治家みたいになってないか心配になる。
本当は見に来た人全員に伝えたい想いがあるはずなのに、ありがとうの言葉だけで精一杯。
だからせめてありがとうの言葉に多くを込めよう。

最終日前日、ホテルの展望浴場の露天風呂から対岸の美術館をにらみつけた。
間に横たわる宍道湖の静かな湖面と細波の湖面が巨大な生き物のように、
僕と美術館の間を泳ぐ。
その中に光る座礁よけの光の点滅。
この個展がこれから広がる世界の縮図となる。
星の瞬きを頼りに必ずそこへたどり着いて見せよう。

個展が終わり、大量の人々の想いが右手に宿る。
その右手だけが縮図から現実の大きさに膨れ上がったように。

4月はまだ始まったばかり。
春は個展の終わりと同時に訪れた。
終わりではなく、始まりを知らせるために桜が咲き始める。


今後とも宜しくお願いいたします。ありがとうございました。