出版のお知らせ。
TOKYO MARMAID PRINCESS
Writing 谷口正和 × Painting 池平徹兵
「池平氏は現れた変化をそのまま表現する、
いわば無造作の受信型モザイクをメソッドにし、情報社会における受信発信を軸にした類稀なるセンスを持っています。いずれ一緒にプロジェクトを起こしたいと考えているところです。」
2015年、ジャパンライフデザインシステムズ社長の谷口氏が言いました。
それから2年間、打ち合わせと制作を重ねてきました。
と言っても、僕がこの絵本の為にやるべきことは、とくに大きな制約もなく、ただ全力で絵を描くことだけでした。
谷口氏がこの絵本を通して伝えようとしていることは、僕が描く絵画そのものでもあったからです。
それは簡単には信じられないくらい嬉しい依頼だったので、喜ぶのはもう少し先にしようと思ってる間に2年が経ちました。
その為これまで一度も告知も報告もできずにいました。
「人に話すと消えてなくなる夢のようなもの」に感じられていたのです。
僕にとって本は ”世界中の人の手の上で展覧会を開くこと” と同じです。
それはずっと昔から僕が夢見て来たことの一つでもありました。
文は英語と日本語で書かれています。
撮影には写真家の川部米応さんや北川鉄雄さんがアトリエまで来てくれました。
2年間一つの作品に制作意欲を持ち続けるのは相当に難しいことです。
いつも揺るぎない信念でチームを率いてくれた谷口氏と、どんな困難な場面でもやる気に満ちていたチームの皆様に、尊敬と感謝の気持ちでいっぱいです。