「東京オリンピックポスターⅠ」
33.0cm×33.0cm 2022 oil on canvas
1964年の東京オリンピックのポスターをもとに、未来への可能性を秘めた子どもたちの姿を描きました。
今回の展覧会は子どもたちにもぜひ見て頂きたいです。
池平徹兵展「瞬景 -スポーツにおける美術表現- 」
会期 3月9日(水)~3月27日(日)
場所 ヨロコビtoGallery https://yorocobito-g.com/2022/01/28/
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私は大学ではスポーツを専攻し、在学中に島根県立美術館で初個展を行い画家になりました。
「スポーツにおける美術表現」は私の卒業論文のタイトルです。
今回の新作には子どもたちがスポーツをする姿が描かれています。
ここで私の根底にあるスポーツと芸術の関係について一度まとめたいと思いました。
スポーツには2種類の練習があります。
1つ目は、出来ないことを意識して出来るようにする練習。
2つ目は、意識すれば出来ることを無意識に出来るようにする練習。
つまり無意識は鍛錬できるのです。
シュルレアリスムの「無意識の探求」に「無意識の鍛錬」を加えたいと私は考えています。
鍛錬せずに行きつく無意識の先は、慣れた線をなぞるばかりになるからです。
私はその瞬間に最も描きたいものを画面に加えていくという方法で絵を描きます。
飛んで来るボールに思わず体が動くように、飛んで来るインスピレーションに思わず体が動く反応で描いています。
私にとっての作品制作は、アスリートにとっての試合と同じです。
現段階の自分を試すには一試合本気でやれば十分であり、練習せずに何度試合に出ても結果も同じです。
アスリートがフォームを少しずつ修正して磨くように、日頃から「何を感じてどう思うか」を磨いていくことがアーティストにとっての鍛錬になります。
”いつもここでこう感じるので、違う捉え方をしてみよう”と意識して行う日常の小さな心がけの一つ一つが、無心の状態で慣れに逃げずに前より良い線に挑ませる自分を作ります。
こうして今を映しとったキャンバスには、瞬間瞬間に最も大切なことだけが散りばめられていきます。
自然界の景色が瞬間瞬間に生きるためにベストを尽くした結果の集まりで出来ているように、
私の絵画も人生もそのようにありたいと思っています。
Teppei Ikehila
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*3月13日(日)にパトロンプロジェクトのイベントを行います。
個展の解説と、透明パネルのライブドローイングのプレゼントなどを行います。
詳細とお申し込みはこちらからご覧ください。
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