アートラインかしわラインかしわ「透明な小道」無事に終わりました。

 

こちらで「透明な小道」を旅することが出来るようにしました。

来れなかった方もぜひ「透明な小道」の旅をお楽しみください。

https://teppeiikehila.hatenadiary.com/entry/2022/10/26/101917

 

 

昨日無事にアートラインかしわの撤収を終えました。

 

ゴール地点に隠したプレゼントが全てなくなっていて、沢山の人がゴールしたことを知って嬉しくなりました。

(プレゼントがもらえなかった方々すみません。)

 

ゴールに置いた感想ノートに「透明な小道」を歩いた人たちの沢山の感想が書かれていました。

「論理的に説明できないことを、非論理的に説明しようとする美しさ」と書かれた感想があって、

何となくきちんと届いたような気持ちになりました。

 

今回は打ち合わせの時に副代表の羽片さんがトレイルの話をしたことがヒントで歩く展示になりました。

無駄に歩かされると人は怒るので、鑑賞者を歩かせるのはとても緊張しました。

 

歩く人が楽しむことに集中できるように、キャプションにはタイトルや作者名は記載せず、動物のセリフだけを記載しました。

「知って欲しい」という作者の欲が見えた途端に歩かされた疲れが怒りに変わります。

「もう少し先の景色を見てみたい」という気持ちだけが歩くエネルギーに変わります。

なので自然界の石や植物みたいにただそこに在ろうと思いました。

 

立ち止まった人を次の場所へ運んでくれるエスカレーター、作品に気づかない人々をエキストラにして自分にしか見えていないような感覚を作ること、改札の横のスタート地点とレストランフロアの人々の表情の違いを借景にして世界が明るくなったような感覚を作ること、

「その場所を歩かなければできないこと」について凄く考えました。

 

おかげで、時間を使う新しい表現方法への手がかりとなりました。

感想からも絵画を見た時とはまた違ったワクワク感が伝わってきました。

僕も毎日誰かが迷子になっていることを想像して毎日ワクワクしていました。

本当に楽しい展覧会になりました。

 

未来で僕の美術館や企画展を作る際のレシピとしても、息子や娘が道に迷った時のメッセージとしても、僕が大切にしていることを詰め込んだこの展覧会を残せたことはとても大きな収穫になりました。

アートラインかしわの皆様、柏高島屋ステーションモールの皆様、「透明な小道」を歩いてくださった皆様、このような展覧会を実現してくださって本当にありがとうございました。