sculpture

森のsofa

植物を乗せる為の植物としてのオブジェ。 森にヒントを探しに行く。 蚊が沙漠の水飲み場のように僕に群がる。 僕が自然と蚊のsofaになったようにやればいい。 集中すると僕は1秒の中にいつづけるので、 扇風機は首を振るのをやめた。 「森のsofa」 木,油彩

漂着の海辺

まず 行ったことのない海へ行くこと。 そこで何だかわけの分からないものを釣ること。 内側に於いても 外側に於いても (上)漂着の海辺 鳥 発泡スチロール 布 フェルト レース 樹脂 (下)「漂着の海辺」2008 33.0cm × 33.0cm キャンバス 油彩

透明な夏/羽化

背中が割れる。 まさかの事態に驚いて、その場にしがみついた僕の上に僕は乗っていた。 夜露がウェットな体を伝い、命の終わりと始まりを僕に告げる。 月の温度を体に感じる。 なんて繊細な体なんだろう。と僕は思う。 生まれてはじめて夜が明ける。 空気は…

最後の羊

「最後の羊」 紙.綿.スポンジ 時降る水洞窟の中でいくつ羊を数えただろう。 「私が最後の羊です。これ以上、他に羊はおりません。」 最後の羊が僕に言う。 「つまりあなたが私を眠らせてくれるわけですね。」 僕は言う。 「そのとおりです。つまり僕があなた…

金色のライオン

「金色のライオン」発泡スチロール、木、布、ろうそく 「君はとても青く澄んでいる。」 僕は言う。 「意外と赤とかステーキとかも大好きです。」 金色のライオンが僕に言う。 「もちろん。君はライオンだからね。そうでなければ 青く澄んでたとしてもたいし…

マッチ売りの少女

マッチ売りの少女 木、油彩、キャンドル 少女が灯りを差し出すように 僕も灯りを差し出した

水の曲線

水の曲線 泥、海草、木の実、石 潮のリズムに合わせて 海は踊る

星のカバン

星のカバン 木、ペンキ、地球、油彩 とっての位置を変えながら 僕は地球を持ち歩く

ランドリィ

ランドリィ 箱;小石;ほこり;ティッシュ;糸 洗濯したゴミは ゴミではない

花咲く海底

花咲く海底 木箱;油彩;ろうそく 青に潜水 灯りを灯せば花咲く海底

抜け殻

抜け殻 剥がれた鱗はそこにとどまる記憶のさなぎ