2008-07-22 最後の羊 sculpture 「最後の羊」 紙.綿.スポンジ 時降る水洞窟の中でいくつ羊を数えただろう。 「私が最後の羊です。これ以上、他に羊はおりません。」 最後の羊が僕に言う。 「つまりあなたが私を眠らせてくれるわけですね。」 僕は言う。 「そのとおりです。つまり僕があなたを眠らせる。または目覚めさせるわけです。」 「ありがとう。」 僕は目を閉じる。 やがてセミの声が世界を支配する日本の夏へ僕は向かう。