「杉本さんからの贈り物Ⅰ」
33.0cm×33.0cm 2022 oil on canvas
3月のヨロコビtoギャラリーでの個展用に描いた連作です。
僕が白熊を好きになったのは杉本博司さんの写真と、フランソワポンポンの彫刻を見た時からです。
僕が描くものは実際に見たものや、雑誌やSNSの投稿まで見たもの全ての中から「その瞬間に最も描きたいもの」が選ばれます。
その写真が誰のものなのか、何が写っているのかはなるべく見ないように調べないようにしています。
「その人を喜ばせたい」という不純な制作意欲が芽生えないようにするためです。
人を喜ばせるのは好きだけど、描いている時は何の理由もなくただ描きたくて描いていたいのです。
しかし杉本さんの白熊は圧倒的に何度も優勝するのでついに名前を覚えてしまいました。
昨年見に行けなかった娘の運動会を描いてる時にまで杉本さんはやってきます。
今ではこの絵の中のアザラシのことも僕は杉本さんと呼んでいます。
杉本さんが白熊と僕を繋いでくれたように、絵の中のアザラシも白熊と子どもたちを物語で繋いでいます。
「杉本さんからの贈り物Ⅰ~Ⅳ」
33.0cm×33.0cm 2022 oil on canvas
*この作品はヨロコビtoギャラリーでの個展(3月9日~3月27日)で展示します。
楽しみにしていてください。