パークホテル東京 アーティストルーム 制作過程 3

パークホテル東京での滞在制作に家族もご招待して頂き一泊してきました。

妻も子ども達も凄く嬉しそうで、僕の仕事の楽しさを家族にもお裾分け出来て最高の思い出になりました。

パークホテル東京の皆さま本当にありがとうございました。

 

滞在制作中は、ホテル内で出会った人々にも水面を描いてもらっています。

皆様もお時間が合えばぜひいらして下さい。

 

次回の滞在制作は5月29日(月) 30日(火) 10:00-17:00を予定しています。

制作場所 パークホテル東京 34階 3407号室

 

 

池平徹兵 アーティストルーム「東京借景」

 

視界の全てを大切に思えた時、人は幸せな気持ちになれる。

 

池平はその日に最も描きたいものをキャンバスに加えていくという方法で、

画面の隅々までを大切な部分で満たした絵を描く。

 

近年は、日本庭園の造園技法である「借景」の考え方を取り入れ、

絵の外の景色も大切に感じられる作品を制作し、その世界を絵画の外へと広げている。

 

池平はこれまで自然の景色に惹かれることがほとんどだったが、

ホテルの窓から夜景を見た時、人の巣も自然の一部であると感じた。

自然界のシンプルな規則性から成り立つ美しさとは違った、人の巣の多様性。

一つ一つの灯りに一つ一つ違う人の存在を感じ、それを大切に感じた。

 

アーティストルーム窓側を都会を借景とした作品。

ベッド側の壁を自然を借景とした作品。

天井画をホテルの従業員や宿泊客などあらゆる人々の力を借りて制作する。

ここに滞在すると、自然も都会も人々も、視界の全てを大切に思える感覚が芽生えるだろう。

「東京借景」は借景の考え方をもとにインクルージョンを実現した世界である。

 

また、日本庭園の借景にはその瞬間にしか見ることの出来ない、移り変わる自然の景色を切り取る楽しさもある。

この「東京借景」も訪れた人が東京の今を切り取ることで完成としたい。

 

https://parkhoteltokyo.com/ja/news/artist_ikehira/