パークホテル東京アーティストルーム 制作過程2

パークホテル東京のアーティスト・イン・ルーム。

毎月ホテルに宿泊させて頂きながらアーティストルームを制作しています。

今回は4日間の滞在制作。完成は秋頃を予定しています。

 

部屋にあるもの全てが互いを引き立て合うように、

まずは家具を一つ一つより大切なものになるように手を加えました。

部屋の天井画を、ホテルのスタッフや、お客様と、

茨城県の県北芸術村推進事業「交流型アートプロジェクト」でも行った

水面を描くワークショップ「命の在りか -全ての水面が輝いている-」を行いながら作っていくことにしました。

完成すると水中にいるみたいになる予定です。

さっそくパークホテルの小野さんと藤川さん、廊下で出会ったお客様に描いてもらいました。

すでに良い作品になる予感でいっぱいです。

急なお願いにも関わらず渾身の一枚を本当にありがとうございました。

それと毎朝の朝食が美しくて、家族にも食べさせようと僕もポーチドエッグが出来るようになりました。

このポーチドエッグは僕が自宅で作った朝食です。

今回のメニューで一番驚いたのは米粉のスープです。

オシャレすぎて一瞬ただの米の研ぎ汁を飲んだのかと思います。

海外の貧しい農村では豚が米の研ぎ汁だけで生きていることを知った時と同じくらいの驚きでした。

でもそのスープは喉を通過する時にサプライズプレゼントのように、スープが体に溶けていくような心地良い余韻を届けてくれます。

研ぎ汁にしか思われないかもしれない不安を乗り越えたシェフの勇気に、僕もとても勇気をもらいました。

ホテルの皆様、関わってくださっている皆様、たまたま出会ったお客様、親切にしてくださって本当にありがとうございました。

引き続き一つ一つの出来事を養分にして明日を育てていきたいと思います。