常識と知識と心臓

僕は僕の中にいる。
自分の殻に閉じこもっているわけではない。
自分の内側に深く潜ることが、外へ向けて放つ力を強くする。

そういうわけで僕は僕の中にいる。
温かい心臓を両手ですくう。
心臓の重みをキャンバスにのせる。

心臓の重みを宿した絵画を相手に見せる。
相手の心臓が動くのが感じ取れた。

ただそれだけでよい。

常識と知識が寄生して僕の頭を悪くする。
でも心臓の重みは変わらない。