9月22日の日記

試合をやってる最中に試合をすることが面倒くさくなるような、
脱力感に僕は最近悩まされている。
自分の力に対する確信が消えかかる。
僕はこれまで、どれほどそれに支えられて生きてきたかを知った。

朝から迷いを振り切るように描き続ける。
どんどん良くなる絵とは対照的に気持ちはどんどん手の届かないところへ沈む。
一体何がそうさせるのか全く理解出来ない。
しょうがないので筆を置いてみかんを食べる。

一度、時速100キロで飛んでしまうと時速60キロはたいくつになる。
夏休み前の追い込みは、とてつもなかった。
それにくらべて現在が退屈なのは当然だと思う。
すぐに疲れたと錯覚してしまうのは、
実はその逆でメーターを振り切る心地よさが無かったからかもしれない。

もう一度メーターを振り切ろう。

「歴史を変えた芸術家の多くがそうであったように、
僕はあらゆる展覧会で落選してみせる。」
夏休み前の僕が言う。

それを思い出す。
みかんの皮と一緒に迷いもあっさりゴミ箱へすてる。
さっき吐いた弱音は押し入れに隠す。

明日、elevator bird と 死の島 を持ってシェル美術賞の搬入へ行く。