開花宣言 アクセサリーデザイナーとのコラボレートの為のドローイング
12CM×12CM 紙、ペン、油彩
僕たちのエクスポジションは中止になった。
ことを彼女は忘れているんじゃないかと思うくらい制作の手を休める事はない。
それどころか日に日にその勢いは増していくように見える。
「芽生えを確信しているの。」
とブリアンデカナエはとても嬉しそうに僕に言う。
この三ヶ月間、僕たちはそれぞれの製作とは別に共同制作を進めてきた。
とは言っても、影響を受け影響を与える事はあっても共同制作にはなかなか至らない。
僕が想像できる範囲内の事は僕一人でやれることであり、
彼女が想像できる範囲内はの事は彼女一人でやれることであり、
ほとんどの場合、相手に渡す前に作品はそれぞれの手の中で完結していった。
ある日ブリアンデカナエが僕には全く理解できない事を次々に言い始めるまでは。
