こいのぼりワークショップ vol.2

こいのぼり企画を立川駅のグランデュオでも開催することになりました。

会場:グランデュオ立川 5F 
http://www.granduo.jp/tachikawa/index.asp


日程 5/3(木・祝)
開催時間:11:00~13:00、14:00~16:00 (随時受付)
参加費:無料
先着100名

主催:グランデュオ立川店/公益財団法人立川市地域文化振興財団

http://www.tachikawa-chiikibunka.or.jp/sj-shiminsanka/sj11-workshop/sj11.html



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アトリエからはみ出るように横たわった10mの巨大なこいのぼりの体に入れ墨を彫るように絵を描いていく。

ソファの上に登ると、小さな小舟の下を大きなクジラが通過していくときのあの迫力を感じる。


どんなに不安で怖くても、時の流れは一定のリズムで流れ続け、僕をその先へと運ぶ。


その日がやってくる。


僕は「こいのぼり界」「ワークショップ界」の2種目でメダルを狙うオリンピック選手のように緊張している。

モノレールからの眺めが僕の呼吸を整える。
噴火したままとまった花火みたいな桜があちらこちらに咲いている。


みんなが全力で描いた絵から1枚1枚最高の部分を選び、ウロコ160枚を切り抜いていく。
「この絵のここを切り抜いてください。」
そのセリフがこれほど苦しいとは思わなかった。

延べ100人の参加者に奇跡が起こり続けた。
そのままでも十分素晴らしい作品が次々にうろこ形に切り抜かれて僕の前に差し出された。
子供を連れて来たお父さんやお母さんも、主催者のみなさまも、取材に来たテレビ局のカメラマンまでカメラを置いてその場に来た全員が絵を描き始めた。

全員の作品を犠牲にして1つの作品を作るような重圧。
これをもらうからには絶対に素晴らしい作品にしないといけない。×100人分。

例えば魚を釣って殺して食べる時に感じるような、命の犠牲の上に自分が生きていて、僕はこの命を食べる代わりに感謝してちゃんと今を生きなくちゃと思うこと。のアーティスト版を味わった。


参加者の皆様、関わった皆様、本当にありがとうございました。

モナリザをうろこ形に切り抜かせてください。ルーヴル美術館の館長に僕は言う。もちろん館長に反対される。それどころか全人類に反対される。
でも「ここを切り抜いてください。」
僕は僕の進化を人類全体の進化にする約束をして、館長にウロコの型紙とはさみをわたしてみる。

最近そんな夢ばかり見て寝不足です。

でもみんなの絵を切り抜いたからには、これからはそれくらいの気合いでアーティストやります。

楽しかったです。
ありがとう。


立川グランデュオで赤い緋鯉を完成させます。

みんなで作った10mのこいのぼりも連れて行きます。