各国の国王へ

「七夕が終わったら短冊を集められるだけ集めてください。」

文化施設のオープニングセレモニーのテープカットを僕が企画することになった。

市長がテープを切る。

僕は色とりどりの短冊をつなげて子どもたちの願い事で出来たテープを作ることにした。

「実はこのテープは七夕のときに書かれた子供たちの願い事で出来ております。
 神様でなくても私たち大人でかなえられるものはかなえられるような町にしましょう。」
市長が言う。

市長のセリフと企画書を提出する。

僕は立候補せずに市長のセリフだけを盗むことに成功しかけていた。


惜しくもあと少しのところで僕は担当を外されたので、これを読んでいるどこかの市長または国王などにアイデアをプレゼントします。言葉にして発すればそれが出来る人に近づけます。どこかで誰かが素敵な総理大臣などになることを願っております。

















僕は音楽家ひとりに合わせていた照準を世界全体に向けた。

これまで一人で世界全体に匹敵する役を担ってきた音楽家

「お誕生日おめでとう。」

これで僕たちの予行練習はきれいに終わる。はじめよう。