障子の向こうの結露が朝日を浴びて障子に光のドローイングを描いている。
今描いている大作の中に、あの光のドローイングと同じように、自分の体を通過させた自然現象を起こしたいと考えている。
だからといって即興的なものでも抽象的なものでもなく、瞬間の蓄積でできた長編小説のようなのがやりたい。
その日描くものはその日の朝決める。
今の自分には想像もつかないものを描きそうな明日の自分を信じて、明日描くものを今日決めない。
一生を左右するような恋との出会いを、色塗りの仕事がじゃましないように。
僕の作品の正解は、構図でもコンセプトでもなく、恋しているかどうかだけで決められる。
オペラシティアートギャラリー予定一覧が公開されました。
http://www.operacity.jp/ag/exh/upcoming_exhibitions/index.php
木漏れ日がアトリエの床で踊っている。
僕は毎日その日描くものや色や線に恋している。