snow house

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Tokyo got many snow.
The world is beautiful.
The snow warm the instinct of the artist.


仕事じゃなくても、売れなくても、残らなくても、コンセプトがなくても、ただ作らずにはいられない。
この気持ちが僕の大切な部分を暖める。

咲哉がたくさん穴を開けるから天窓がたくさんあるデザインになった。

窓ガラスの代わりに池の氷をはめる。

雪に光がにじむと良い色になる。

景色が別世界で遠くへ旅行に来たみたい。


小さい頃、自分だけしか知らない世界を頭の中に持っていた。
その世界は僕の頭の中にだけにしかないので誰も入っては来れない。
その場所で僕は完全な一人なことがとてもこわかった。
眠るとその世界から帰って来れないような気がした。

僕は世界でただ一人のその素晴らしき世界の発見者だった。


「ここには本当に凄い世界が広がっているから信じて掘ってください。」

と言い続けるうちに僕はアーティストになった。

たくさんの人が信じて掘ってくれた。


僕の中だけにしかなかった世界は部分的に発掘された。

何かがあるから信じて掘ってほしいと言わなくてよくなった。

誰の目にも見れば何かあるのが分かる。


「あれは何ですか?」
と聞かれる。


「気になるでしょう。びっくりしますよ。」
と僕はスコップを渡す。



一人きりだった世界へいくつもの小さな天窓から光が差し込み始めている。

僕は窓へ向かって中から光を投げ返した。