壁画「希望」

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白矢アートスペース「Teppei Ikehila ふつうのいるか」展にて展示させて頂きました。
自分で生み出しておきながら、個展で代表作となるほどの存在感を放つこのワークショップ作品に脅威を感じます。
別の部屋で展示していた絵本という新たな表現方法の新作で自分の中では完全にこれを乗り越えていたのですが、まだまだ同時に展示して互角の新作の輝きを放っております。
この作品は本当にこれからも多くの場所で展示されることになるだろうと思います。
皆様が生み出したこの物語は1年経って全く色褪せておりません。まだまだ続きます。
全力で制作に関わってくれたこと、あらためて感謝致します。
また何かありましたら報告します。
今後ともよろしくお願い致します。



壁画「希望」

2013 145.0cm×1000.0cm oil and acrylic on canvas

この作品は一般社団法人アーツアライブ主催「平成25年度経済産業省 地域ヘルスケア構築推進補助事業」の一環として実施され、国立長寿医療研究センターにて27名の高齢者の方々に助手になって頂き制作したものです。

”参加者の作品を本気で必用とすること” ”本気で僕が自身の最高作に挑むこと” この2つを両立させることがこのワークショップに於いて重要なポイントでした。

それまで僕はその日に最も描きたいものを画面に加えていくという方法で作品を描いてきました。
それは画面の隅々まで本当に描きたい気持ちを尽くして描き、視界の全部が全力で生きている本物の景色にする為です。

このコンセプトだけをとれば自分で描かなくても良いのではないかと思いました。
この壁画「希望」では、参加者に本気になってもらい、全力を尽くしてもらい、僕の代わりに描いてもらうことで、ワークショプをワークショップという新たな技法にまで高めることに成功しました。