アートフェア東京 Galley Bruno massa

アートフェア東京へのたくさんのご来場ありがとうございました。


最新作の威力を試す時はいつも緊張します。

この飛行機が完成すれば見たことないくらい高く遠くまで飛ぶだろうと本気で信じて制作しているからです。

全力の最新作をこのような場で発表する機会をくれたブルーノに本当に感謝しています。

そしてgallery bruno massaの仲間たちと一緒に過ごせた4日間は素晴らしい経験になりました。

画家は僕一人だけで充分だと思い易い僕が力を合わせたい気持ちになりました。

ありがとうございました。



僕の絵の中には、僕にプレゼントしたものや、別に僕にプレゼントしたわけでもない誰かのペットや持ち物、誰かのfacebook等の投稿画像までも勝手に描かれています。

それは毎朝開催される「僕がその日に一番描きたいものコンクール」で優勝したものたちです。
僕が勝手に全人類を対象として開催しているワークショップみたいなものです。

その行為は誰かを喜ばせたくて描く方向に制作がそれかねないので
制作の純度を保つ為、本人たちには内緒にします。

これを描いたことを伝えたら喜ぶだろう、とか、ありがとうを言いたい気持ちは我慢します。
我慢しているうちにいったい誰に感謝していたのかも忘れてしまうので僕は漠然とみんなに感謝していました。

それが突然、今回の発表で沢山の本人たちがそれに気づくことになりました。
長い時間を経て、ようやく僕は沢山のありがとうを言えました。
みんなが喜んでくれたり、僕が描いたモチーフに秘められた物語を話してくれたりしました。

それは無意識に過ごしてきた日々の一つ一つの大切さを確認するような素晴らしい出来事でした。
今日までの一つの時間がかけても誰がかけても今は存在しない。
とあらためて感じました。

ありがとうございました。