「自分の絵を見つける日 誰かの絵とつながる日」展示の様子

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うらわ美術館 多世代交流ワークショップ 「自分の絵を見つける日 誰かの絵とつながる日」

展示は3月28日(日)までです。(夜はライトアップされています。)

 

 

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自分にしか感じることのできない感覚を、他の人にも感じられるようにしたものが僕にとっての作品です。

 

もし水中眼鏡というものを僕だけしか知らなかったら、僕は海辺の砂浜で人々に水中眼鏡を配るアーティストになると思います。

それくらい水の中で見える景色は素晴らしいからです。

もし泳ぐ方法を世界中で僕だけしか知らなかったら、僕は海辺の砂浜で人々に泳ぐ方法を伝えるアーティストになると思います。

それくらい水と一体になる感覚は素晴らしいからです。

 

自分にしか見えていなかったものを、みんなにも見えるようにすること。

それが僕にとっての作品です。

そういうことがこの作品では出来たと僕は思います。

 

”万物独走による共生の美しさ”は僕が言葉ではうまく話せないけれど作品で表すことのできる感覚です。

 

うらわ美術館の皆様、参加者の皆様、見に来ていただいた皆様、本当にありがとうございます。

展示期間はあと一週間で終わりますがこれからも機会を見つけてこの作品を発表し続けたいと思っています。

これからもどうぞよろしくお願い致します。

 

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うらわ美術館 多世代交流ワークショップ 「自分の絵を見つける日 誰かの絵とつながる日」

 

展示期間 2月16日(火)~3月28日(日)

 

展示場所 うらわ美術館 https://www.city.saitama.jp/urawa-art-museum/index.html

*1F屋外南側の通りに面したウィンドウです。

美術館の開館日や開館時間に関わらず、期間中いつでもご覧頂けます。

庭と畑

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庭に小さな畑を作りました。

玄関にただ踏まれているだけの地面を見つけて、そこを深く掘って柔らかい土を入れました。

レタス、イチゴ、ブロッコリー、水菜、ジャガイモ、巨峰、ブルーベリーを植えました。

ただ踏まれていただけの硬い地面が凄く大切な地面になりました。

庭の隅々までが嬉しそうに生きていると僕は安心して絵が描けます。

 

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H.P.FRANCE WINDOW GALLERY

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6月に丸ビルのH.P.FRANCE WINDOW GALLERYで個展をします。

坂井さんと越谷のクール デ シエルで壁画を見てもらいながら打ち合わせをしました。

写真は前回の6年前のWINDOW GALLERYでの個展「この花」展です。

この会期中に娘の この花 が生まれ、息子の 咲哉 は小学校に入学しました。

あれから娘は5歳になり、息子は来月中学生です。

そしてその子どもたちに負けないくらい僕も成長しました。

今回の個展では子ども達を描きたいと思っています。

楽しみにしていてください。

 

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とっとりNow 春号

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「とっとりNOW」春号の舞台は「とっとり花回廊」です。

ドーム型の温室が巨大な宇宙船のように見えて一瞬どこか遠い星の景色のように見えました。

ウグイスと花にUFOを添えて、春の日常と未知の景色が交差する瞬間を描きました。

空のきれいな鳥取県はUFOの目撃情報も全国トップクラスです。

 

実は今季号「今の自分に一番描けなさそうなもの」を考えた結果、鳥取県のPRキャラクター「トリピー」だと僕の中で答えが出ました。ちょうどUFOから降りて来たような姿だったのです。

ゆるキャラトリピーで自分の世界観を表現するなんて今の僕にはほとんど不可能です。

出来なさそうなことに挑戦した時ほど良い作品は生まれるので、一度自分に出来なさそうなことを思いついてしまったらもう逃げるわけにはいかなくなるのです。

編集長にトリピーをご提案した結果、トリピーでは池平さんの良さは出ないのではないかとお返事を頂き無事に却下となりました。

正直ホッとしましたが、トリピーから逃げずにご提案できた自信が今回の表紙を裏から支えています。

 

「とっとりNOW」の表紙を担当してこれで一年。

いつも編集長と全力で取り組み春夏秋冬を無事に最高の表紙でお届けすることが出来ました。

2年目も全力で頑張りますのでどうぞよろしくお願い致します。

 

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「とっとりNOW」鳥取県内の書店やセブンイレブンで販売されています。(315円)

こちらからお取り寄せもできます。ぜひまとめてコレクションしてください。

https://www.kouhouren.jp/user_data/aboutnow.php

 

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最初に色鉛筆で描いたスケッチ。

トリピーの両脇にとっとり花回廊のPRキャラクター「ピロロ」と「ポロロ」も描かれています。

このスケッチを描いた時、僕だけでなく妻や息子までもが不安そうにしました。

しかし進むのが怖い時ほど逃げるわけにはいかないのです。

編集長が却下してくれて家族みんながホッとしました。

トリピーとの試合は先延ばしになりましたがこれでいつその日が来てももう大丈夫。

自分自身が一番自分に過酷な依頼をしておくことで、この先の苦しい場面でのワクチンになります。

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完成した原画「春の宇宙船」

水色の庭 

 

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オープンしたばかりのクール デ シエルに行ってきました。

 

お店を手伝う家族の一人ひとり、スタッフの一人ひとり、そこに集まるお客さんの一人ひとり、

クールデシエルを取り巻く全てが魅力的でした。

 

隅々までが主役になるように描いたこの空間でコーヒーを飲んで入ると、この空間の登場人物としてずっとそこにいて欲しくなるような人々が次々に来店してきて沢山の楽しいお話しをしました。

 

写真は1日8個しか作れないプリンです。

プリンにまで子どもが勇気を出して一生懸命に作ってうまくいって嬉しくて見せにきてくれた作品のようなオーラが出ています。

僕にとっても今回の壁画は本当にそういう状態です。

そういう状態の今日にたどり着けて本当に良かったと思いました。

1階から3階まで全てが誰かのそういう状態です。

 

クール デ シエル

埼玉県越谷市登戸町2-13

TEL048-985-5077

https://www.cour-des-ciel.com

 

 

うらわ美術館ワークショップ「自分の絵を見つける日 誰かの絵とつながる日」展示のお知らせ

 

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うらわ美術館 多世代交流ワークショップ 完成作品 展示のお知らせ

 

「自分の絵を見つける日 誰かの絵とつながる日」

2021 250cm × 290.0cm  acrylic on canvas

 

展示期間 2月16日(火)~3月28日(日)

 

展示場所 うらわ美術館 https://www.city.saitama.jp/urawa-art-museum/index.html

 

*展示場所は美術館内ではなく1F屋外南側の通りに面したウィンドウです。

美術館の開館日や開館時間に関わらず、期間中いつでも無料でご覧頂けます!

 

 

ワークショップ参加者の皆さまへ

 

この絵のモチーフは全て皆様が描いたものです。

その隙間に木と水と空を描いて世界を一つにしました。

誰もが人に合わせることなくただ全力で生き、誰もがいなくてはならない存在になっています。

これがずっと見たかった景色だと思いました。

この作品をやり遂げたことをずっと忘れないでください。

 

Teppei Ikehila

 

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クール デ シエル「水色の庭」完成

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クール デ シエルのカフェ「水色の庭」が完成しました。

何かを一生懸命やるとそれだけ何かが大切になって、何かを大切にするとそれだけ何かに対して優しくなります。

そんな優しさが積み重なってクール デ シエルというセレクトショップは出来ているのだと感じました。

 

壁画を制作中にお店の近くに住んでいる犬のチロちゃんが天国へ行きました。

チロちゃんに元気になってもらいたい、飼い主のおじいちゃんとおばあちゃんに元気を出して欲しい。

オーナーの西谷さんとその娘さんの蕗ちゃんは、オープン直前の忙しさにも関わらず、いつも会うたびにそれが二人にとっての最重要課題でした。

 

本当に信じられないことに、この人生をかけた勝負を目の前にして、例えば神社でお参りする時の二人の頭の中には「お店がうまくいくこと」より「チロちゃんのこと」が一番にあるだろうなと本気で感じられるのです。

 

そんな二人の人柄と二人が大切にしていることが、言葉だけでなく仕草や態度の至る所から感じられ、その一つ一つが少しずつ少しずつ僕にいつも以上の力を与えてくれました。

クール デ シエルに関われた毎日は最高に幸せな時間でした。

 

ここは買い物に来たことを忘れてしまうセレクトショップです。

子どもから高齢者まで気軽に誰でも楽しむことができます。

3階建ての館内にはテーマごとにいろいろな部屋があって冒険するように見てまわることができます。

僕は2階のカフェに「水色の庭」という場所を作りました。

これからずっとここにあります。

一生に一度は必ず来てください。

 

クール デ シエル (2月11日オープンです!)

埼玉県越谷市登戸町2-13

TEL048-985-5077

https://www.cour-des-ciel.com

 

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うらわ美術館ワークショップ「自分の絵を見つける日 誰かの絵とつながる日」アトリエでの制作3

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うらわ美術館の多世代交流ワークショップ「自分の絵を見つける日 誰かの絵とつながる日」完成しました!

参加者に描いてもらった1つ1つの絵にお返事を描くような素晴らしい毎日でした。

アトリエでは全体を広げて見ることができないのでこれから美術館で撮影してもらいます。

展示期間は決まり次第ご報告させて頂きます。

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個性を抑えてみんなで合わせようとすると、世界は個性を病に変えてしまいます。

みんなで合わせるより、それぞれが全力であることで、全てが互いを引き立て合う世界が生まれます。

アートは、自分自身に全力であろうとする人と、人と合わせようと努力している人との間に、言葉での衝突を起こさず、いつの間にかこれを心に届けることが出来る魔法なのです。

 

 

 

うらわ美術館ワークショップ「自分の絵を見つける日 誰かの絵とつながる日」アトリエでの制作2

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うらわ美術館の多世代交流ワークショップ「自分の絵を見つける日 誰かの絵とつながる日」

 

参加者に描いてもらった大きなキャンバスの続きを描いています。

 

全体は見ずにどれだけ部分に集中できるかを考えて一番楽な姿勢で描ける位置にその日に描きたい部分を設置します。

途中で体力との勝負にならないように体を鍛えて、寒さと戦い始めないように室温も快適にして、早く終わらせてお昼ご飯を食べようとか考えないように朝ごはんをしっかり食べて、作品制作以外のものとはできる限り戦わない時間を作ります。

 

先週は上の方を描いたので今週は下の方を進めました。

こうしてみんなの絵を見ていると、人によってこんなに描き方が違うんだと発見の連続です。

 

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東日本大震災の時にあまりの自分の無力さに本当に悔しい思いをした僕は、次はこのような日がいつ来ても必ずこちらから迎え打とうとあれから1日も無駄にせず常に万全の自分作りと万全の準備を整えていました。

 

緊急事態宣言の中でこのワークショップを開催させて頂くことになり、あの時の無力な自分への怒りは今のためにあると感じています。

起きてしまった過去は、それがなければ出来なかった今を作って乗り越えていくしかありません。

アーティストとしての僕の役割はあの時からずっとはっきり見えています。

このような事態の中たくさんの人に支えられ開催できたこのワークショップを必ず最高の作品にしたいと思っています。

楽しみにしていてください。