空が青いだけでも素晴らしいことなのだから

 

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「空が青いだけでも素晴らしいことなのだから」

2021 33.0cm×33.0cm oil on canvas 

¥73000- +税

 

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水槽に合わせて金魚は大きくなる。

最強のライオンはそれ以上強くなりようがなかった。
退屈な日々を昼寝をして過ごした。
最速のチーターはそれ以上速くなりようが無かった。
退屈な毎日を昼寝をして過ごした。

ある日、二人が昼寝に選んだ場所が重なった。

ライオンはチーターに最速をかけて勝負を挑んだ。
ライオンは完敗した。
チーターはライオンに最強をかけて勝負を挑んだ。
チーターは完敗した。

退屈な日々は終わった。

一年後
前より強くなったチーターは前より早くなっていた。
一年後
前より速くなったライオンは前より強くなっていた。

ある日、二人の散歩のコースが重なった。

「僕はこの前、ハヤブサのスピードを超えたよ」とライオンが言った。
「僕はこの前、虎に勝ったよと」チーターは言う。


二人は世界中のハンター達の注目を集めた。

人間の作った銃の玉のスピードはチーターの何万倍も速く、火薬の力はライオンの何万倍も強かった。

二人は悩んだ。

僕たちも銃を持つしかないのだろうか?

 

「でも銃の作り方なんて分からないね。」


「じゃあ聞きに行ってみるしかないね。でも撃たれるかもしれない。」

「大丈夫。僕は玉をよけられるよ。」

「それなら大丈夫。僕は玉を止められるからね。」

「それじゃ聞きに行かなくてもよくない?」

「いつまでも止め続ける自信は無いよ」

「僕もいつまでもよけ続ける自信は無い」

2人は最強と最速のプライドを捨ててハンターに尋ねた。

「すみません。銃の仕組みについて伺いたいんですけども。」
ハンター達は驚いた。

「ライオンやチーターが話せるなんて知らなかった。」
その日は夜遅くまで、人間の世界の事、動物の世界の事、話が尽きる事は無かった。

「銃を持つ必要なんてどこにも無かったね。」

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この作品はヨロコビtoギャラリーの企画展『いとしき いのちの いきもの展』で展示しています。

今週日曜日までです!

 

『いとしき いのちの いきもの展』 

夏の特別企画ー10人の作家が描いた「いきもの」たち 

 

2021年8月4日(水)~8月11日(水)

2021年8月17日(火)~8月22日(日)

※2021年8月12日(木)~16日(月)は夏期休廊。

 

ヨロコビtoGalery

https://yorocobito-g.com/ikimono2021/

Tel:  03-5941-7686

 

作品はギャラリーのオンラインショップからもご購入頂けます。

https://www.yorocobito.com/?mode=cate&cbid=2319018&csid=0&sort=n