奇跡と実力

小さい頃、バク転がしたい気持ちからイメージが膨らんで、
した事も無いバク転が出来ると言ってしまった。
イメージを事実に変えるためみんなの前で死ぬ気で飛んだ。
奇跡的に大成功したのだけど、実は大変なのはそこからだった。

イメージだけで成功させ続けるには限界がある。
どうしても不安とか恐怖心が入り込んでしまう。

いろんな人に会うたびにやってみせてと頼まれる様になった。
公園の土の上だったり、駐車場のアスファルトの上だったりした。
いつか首の骨を折ったり、頭蓋骨が割れたりするに違いなかった。

ちゃんと実力で出来る人にならなければ死んでしまう。
僕は毎日学校から帰るとストレッチをしてウォーミングアップをしてソク転からじょじょにバク転へ近づけていって
いつでもやれる状態にしてから遊びに行く様になった。

完璧な自信とイメージは必ず現実のものとなる。
でも実力が追いつかなければただの奇跡で終わる。

同じ様にして僕は画家になった。

同じ様にしてNYやパリにも行った。

実力が伴わなければただの奇跡で終わる。

そろそろこれらを本当に自分のものにしてしまわなければいけない時期。

9/23~10/9 個展「翼の貯蔵庫」を開催致します。

詳細は活動予定の方をご覧ください。