a mushroom existence 8.0cm×4.0cm×4.0cm 瓶.針金.毛糸.ロウ

アルパカを何匹作り終えても、まだ描くイメージはまとまらない。
出来たものからシャンデリアの燭台の上に乗せていると
シャンデリアはメリーゴーランドみたいになった。

メリーゴーランドの下の赤いsofaに座って、貯蔵庫に蓄えたイメージをノートに並べる。
それは膨大な量だった。
どうりで一枚も描けないわけだと思った。
一雫になって落ちるのを待ってたら、今年が終わる。
とりあえずそれを経験ごとに7つの作品に分けて描く事にした。
そうすれば、削ぎ落とされ、付け加えられ、最後には一雫になる。

アルパカをたくさん作った僕は、サイでもクジャクでもなんでも作れる自信がついた。
さらに冬虫夏草を作る。

描き始めるのはそれから。

蜂は蜂である事を辞めて、植物を伸ばす。

作り終えたとき、一枚目の絵がはっきりと浮かんだ。
最初のモチーフは冬虫夏草