桜が咲いて桜が散って今日は寒い。
ある美術団体の会報に載せる文章を頼まれた。
読者はそこの会員とか顧問とか会長とか名誉会員とか特別会員とかいろいろ。
wantの奥に潜むneedについて考える。
傘にぶつかる雨粒の音を聞きながら僕はそればかりを考えていた。
そしてよりによって必要なのはこれを読む画家の怒りと闘志だという答えにたどり着く。
僕に対する怒りは活性化を生み、闘志は発展を生むに違いない。
もちろん僕は僕のハードルを上げるために書く。
「僕は諦めた画家に興味が持てない。****」
勇気を持って書き始める。
どうしてもきつい時は、たんぽぽやピカソに代弁してもらいながら書く。
沢山の敵が増えるかもしれない文章を雨に濡れたポストに入れる。
あとはびっくりするくらい良い作品を描けばいい。
雫を作って雫を落とす。波紋が僕を脅えさせる時もある。