ワークショップ壁画 No1

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初日に配った参加者への手紙




まるで10日前が遠い過去のよう。
あの時、今の僕はまだ存在しなかったし、この作品は存在しなかったし、参加者も今の参加者とは別の人として存在していた。
この10日間で世界のある部分は決定的に変わった。

久しぶりに東京のアトリエに戻った僕はまるで別人のように進化していることを知る。
「僕の力はまだまだこんなもんじゃない。」
たぶん今ごろ参加者が感じているのと同じ気持ちだろうと思う。


10日前。

ワークショップ初日。
僕は参加者に手紙を配布した。

僕の言っていることは少年の頃から変わってないけれど、昔は冗談として捉えられた発言が最近は本気にされる。

もしかしたらこれが大人になることで得られる数少ない良いことの1つなのかもしれない。

とにかく僕の手紙と言葉は本気で受けとってもらえた。

参加者に絵の経験はなく、脳の体操に来たらいきなり僕と一緒にオリンピックを目指してほしいと頼まれた状態にある。

名古屋。国立長寿医療研究センター。ワークショップ壁画。



予想以上の緊張が会場に張りつめている。
僕はこれから30人の高齢者と10mの壁画を描くことになっている。

先に未来を演じれば必ず現実は追いついてくる。





*このプロジェクトは一般社団法人アーツアライブ主催「平成25年度経済産業省 地域ヘルスケア構築推進補助事業」の一環として実施されています。