閉年のごあいさつ

壁を一つ乗り越える度に、その壁は自分を守ってくれる盾になる。

だけど僕が画家である限り、盾の中に居場所を作って安心なんかしてはならない。
(2日間くらいなら温泉につかってゆっくりしても良いと思う。)

過去に登った壁が盾として自分を守るから今の自分が外から見えない。

今の自分を見せるには盾からはみ出るくらいの大きな壁に登る必用がある。

今度は盾の高さまで安全に行ける。

だからこそ次はもう少し高くまで目指せる。

盾の高さが恐ろしく高く感じることもあれば、目の前の壁に比べたら盾など無いに等しく感じることもある。

盾より高い壁に登ってその身を危険にさらそう。

盾ではなく壁を展示しよう。

そこが僕にとって唯一の居場所なのだから。


今年も大変お世話になりました。

そしてどうもありがとうございました。