国会リサーチ

あらゆる国の良い部分を集約し、それに劣らない日本のエッセンスを加える。
「翼の貯蔵庫」を完成させるため僕たちはそこへ行く必要があった。
これまでにも何度か試みた事はあったけど決して警備の目をかいくぐることは出来なかった。

今回僕は議員バッチを手に入れた。
秘密の地下道を抜け、赤絨毯の上を堂々と歩いても、僕たちを止めるものは誰もいなかった。
シンメトリーに構成された迷宮の隅々まで、1cm単位で完璧なデザインが埋め尽くしていた。
そしてついにそこまでたどりつく。
3つ下の階まですり鉢上になった会議の場所はめまいがするほど素晴らしかった。

先日、目指す場所さえはっきりしているのなら、そこへたどり着く方法に我慢も必要かもしれないよってカメラマンの佐藤さんにアドバイスを頂いた。僕に欠けているのはそこかもしれないと思った。

今回、僕はそれをミニチュアで試す事にした。

苦手な政治家との交渉を目的地までの間に挟んだ。
苦手意識があっただけだということがすぐに分かった。
これがこれまでの僕に欠けていた部分。
今日まで漠然と拒否反応を示していた部分を見直そうと思う。

議員バッチを貸してくれた加藤公一議員をはじめ政治家の方々本当にありがとうございました。
政治家も嫌な人ばかりじゃないってことを知りました。
個展「翼の貯蔵庫」はこのリサーチによってさらに完成度を高める事が出来そうです。
政治にアートの必要性を感じた時はいつでも声をかけて下さい。
思想が一致した時、僕は全面的に協力したいと思っています。