究極の金魚

[目の退化した真っ白な金魚]

究極の金魚が闇を泳ぐ。
過酷な環境の中にその金魚は生きている。
青く退化した目は何も写してはくれない。
青く発光した目は自分の内側を映す。
想像することによって世界を把握する。
想像を辞めると世界を把握出来なくなる。
「内側を見ることによって外側を見ること。」と僕は思う。
金魚にとって想像することは食べることと同様に
生きる為に必要だった。