未来をコラージュ

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これまでワークショップでは参加者の描いた絵をその場で切り抜いて大画面にコラージュし、
池平がアトリエで余白を描いて完成させていました。

今回もいつものように池平の本気の画家の仕事を子どもたちが手伝うという設定です。
さらに今回はワークショップ内の一時間だけで作品を完成させようというものでした。

子どもたちには事前に宿題を出して生き物を描いて切り抜いてきてもらいました。
生き物の絵を画面に貼って、その周りに生き物が生活する世界を想像して描いていきます。
最初に、隣の子と共生出来るように「水の世界」「陸の世界」「空の世界」など、どこに住んでいるのかを考えてもらいました。

「動物園に住むトラ」や「地下に住むカブトムシの幼虫」など予想外の提案も子どもたちからありました。

そして描いて欲しい場所を任せるように子どもたちを配置していきます。

描いてもらった絵ではなく、これから描く絵を予想して、
作者を画面に貼るという新しい技法です。

少し先の未来の絵をコラージュしていく感覚です。

制作がはじまると「ここにこれを描こうと思う」とか「ここは僕が描いたんだよ」と活き活きと語りかけてくる子どもが多すぎて僕の判断と思考のスピードは追いつかず、途中で本能だけでの作品制作に切り替えました。

こういう時の為に普段から僕は無意識の自分のセンスを鍛え、無意識の自分を信頼できるようにしているのです。

気が付くとわずか一時間で6.8mの超大作が完成していました。
僕一人では絶対に作れなかった作品です。

この作品を描いてくれた子どもたちと、この時間を作ってくれた大人たちに感謝しています。
本当にありがとうございました。


主催 一般社団法人アーツアライブ
場所 キッズタウン東十条保育園 


*この作品は11月21日(土)キッズタウン東十条保育園にて開催される「みてみて私たちの美術館」にて展示します。誰でもご覧頂けますのでお近くの方はぜひご来場ください。