2008-01-01から1年間の記事一覧

海の外へ出る為のドローイング 🔴

海の外へ出る為のドローイング 33cm×33cm キャンバス 油彩 ペン その鳥は遠く海を越えて やわらかい雪が山を伝う土地まで 赤い木の実を持ってきた

水の曲線

水の曲線 泥、海草、木の実、石 潮のリズムに合わせて 海は踊る

星のカバン

星のカバン 木、ペンキ、地球、油彩 とっての位置を変えながら 僕は地球を持ち歩く

シマウマの導く方へ

朝ミリアムが部屋の扉をノックする ミリアムが僕を部屋に呼びに来るような事はこの一ヶ月間なかったので何か重要な用事があるのだと思った 話しを聞くと一階に何か手紙のような物が届いているらしい ただ手紙とは言わなかったのでそれが会話をとても混乱させ…

地中海の闘技場

僕は描くのをあきらめて海へ行くと泥を粘土の様にこね始めた 隣で亜矢子はそれを顔に塗ってパックを楽しんでいる 遠い昔画家になった事を思い出す 一つずつ歯車が増えた 又は増やした その仕組みの分からない複雑さを楽しむように 一つの絵を描くのに何千も…

バクテリア

バクテリアについての研究者と感覚が一致した フランス国家の研究施設I,N,R,Aの中で僕たちはバクテリアの作る小宇宙について考える まだ何が出来るかは分からない まだ何が起こるかは分からない 松ぼっくりの開く音があたり一面に鳴り響いていた 換金の為僕…

ランドリィ

ランドリィ 箱;小石;ほこり;ティッシュ;糸 洗濯したゴミは ゴミではない

花咲く海底

花咲く海底 木箱;油彩;ろうそく 青に潜水 灯りを灯せば花咲く海底

アンモナイト

はしごに上って壁画を描く それに疲れると僕はシャガールの天井画を思い浮かべていた 実際の深海的要素は抜け殻にして 実際的ではない僕の中の不変的な深海が顔を出していた やっぱり大聖堂の中は驚く程水中で僕は心を打たれ 教会の裏庭のベンチに座って地面…

抜け殻

抜け殻 剥がれた鱗はそこにとどまる記憶のさなぎ

2杯のカフェオレ

古い古い洋館に僕はいる 教会の鐘が15分置きに時を刻む パンがおいしい 毎朝4個も食べる 僕は意識を無にしてパリへ来たという感覚を持たない チェスの駒を指でつまんで新しい升目にぽんと置くように 僕は僕自身をパリに置く そう言うわけだから僕は流れに…

明日の把握

今日から熱帯魚の3ヶ月間ホームステイが始まった。 「もしも亡くなった場合は冷凍保存しておきます。」 アズマさんが言う 「分かりました。宜しくお願いします。」 そして僕は熱帯魚の性格とチャームポイントをもう一度説明する。 別れ際、魚にアイコンタク…

青 🔴

「青」2008 板. 油彩 33.0cm × 33.0cm 深みで語られるものは 高みで歌われる 青がつづく 橋がなくても私は渡る

シマウマ並木の朝つゆ

「シマウマ並木の朝つゆ」2008 キャンバス.油彩 33.0cm × 33.0cm 白線がまぶしく光ると 道の先に海を予感する

ユネスコ村

桜をたどって山の中を歩いていると、 立ち入り禁止のロープの向こうにUFOこちらの矢印を見付けた。 ロープには防犯センサー可動の札がついている。 凄く気になるしわくわくするので僕はロープをくぐる。 センサーは可動しない。 前に作品で使ったので僕はわ…

押し入れの冒険

忘れた大事な何かを思い出すことが僕は趣味なので、 大事なものほど早く形にして早く忘れたい。 押し入れや引き出しの中はなるべく混乱させる。 どんどん押し入れに詰め込むので、 部屋はいつもきれいになる。 そして押し入れの冒険がだんだん充実してくる。…

境界線上の朝食 4.11 ~ 7.7

ここ最近の研究成果のすべてを詰めて残してきました。 境界線上の朝食を注文すれば個展がはじまります。 必ず見に行ってください。 あらゆる宇宙の中には果てしなく小さな宇宙が続き あらゆる宇宙の外には果てしなく広がる宇宙が続く このブログ内の文章も絵…

空が温かい

ピラミッドのまだ発見されてない部屋がいまだに未知の宇宙を想像させるように、 太陽の塔が一つの宇宙全体であるように、 ガウディが今日もサクラダファミリアを成長させ続けるように、 僕は目的地の縮図を作品にした。 「境界線上の朝食」 写真には写らない…

サーカス

外壁工事のためアトリエの居心地がとても悪いのでなるべく外に出ていると素晴らしい場所を発見することになる。 期待で濁らせたイメージはイメージのまま終わる。 透明なイメージはやがて結晶になる。 見晴らしの良いマンションの非常階段にすわってドローイ…

朝の海域

「朝の海域」 2008 53.0cm×53.0cm 油彩. キャンバス 夜の深い波紋に乗って 朝の海域に君は浮かぶ

空気のお弁当

チェス盤の上でチェスをしないこと。 ジャグジーのお風呂にはじめて水中眼鏡を持ち込んだ。 未知の世界に顔をつける。 気泡がクラゲの集団みたいにジェット水流と一緒に押し寄せた。 やってもいい場所でやってもいいことだけをやらされないこと。 小さな気泡…

粉雪 🔴

「粉雪」 2008 キャンバス.油彩. 33.0cm×33.0cm また一粒 粉雪が 次の季節に 溶けたので

水槽ホームステイ {2}

水槽を探しているうちに、 連鎖反応が連鎖反応を呼び最終的に、 天皇陛下の自宅の水槽をお世話する世界的な熱帯魚の研究者アズマさんを紹介された。 天皇陛下は海外の国王から日本にはいない重要な種類の魚をおみやげとしてもらうので、その仕事はとても重大…

バナナとスプーン

「バナナとスプーン」2008 (Photo) . 枯れたバナナの花. 錆びたスプーン

漂流 2008 キャンバス.油彩 33.0cm×33.0cm

もはや漂う水のよう

実験

全部の線と色が見えるまで僕は筆を握らなかった。 ことを辞めた。 というふうに決めたりもしない。 新しい器に取り替えた。 アーティストトークで喋ったことは全て 白紙に戻す。 体質にも改良を加える。 養命酒とヨガを体に取り入れた。 上級者向けのプール…

水槽ホームステイ

「素晴らしいアイデアがあるんだ。君もきっと喜んでくれる。」 アトリエの熱帯魚に僕は言う。 熱帯魚を3ヶ月間ホームステイさせることにした。 僕も熱帯魚もそういう時期に来ていた。 受け入れ先の水槽を探して散歩に出掛ける。 いろんな水槽を見てまわる。 …

灯り 2008 キャンバス.油彩 33.0cm × 33.0cm 🔴

目を閉じて 最初につけた あかり はしんしんと まぶた のうらを今も照らす

天狗の葉

閉じ込められると心臓の鼓動が早くて怖くなる。 実は僕は映画館とかには入れない。 ホラー映画じゃなくてもとにかく閉じ込められて退屈しだすと、 心臓の鼓動を数え始めて、その先にはいつも恐ろしいことが待っている。 もしも無理して入って、その映画が嫌…

かごの外を見る小鳥 かごごと外へ旅に出る

「かごの外を見る小鳥 かごごと外へ旅に出る」2008年 宅急便の伝票裏 表からドローイング アクリル板2枚 セロテープ 布など かごに出口がないのなら かごごと動かしてしまえばいいよ。 [偶然の創造] 昨日の日記を書いた後、国立公園から象が団体で脱走したと…