2007-01-01から1年間の記事一覧

対談 Our Whip Cream

go 「本質の樹についていつも考えていたいね。」 teppei 「中心の木に注ぎ続けることだよ。」 Free Magazine tatsmaki Vol. 7 表紙の絵と音楽家gOとの対談も4ページにわたって掲載されています。 送料¥250でお取り寄せできるようです。 せっかくなので過去…

深海の惑星 2007 90.0cm×140.0cm キャンバス.油彩

深海の思考のなかに閉じ込めた宇宙の縮図 無名の惑星と隕石の衝突のなかに閉じ込めた僕の思考

It snowed all day movie

「あじさいと傘にあたる雨粒からマイナスイオンを吸収するように。 言葉に接する時の理解のスピード感覚を捨てること。 そこにあるものと同じ慎重さを持ってそれに触れること。」 http://jp.youtube.com/watch?v=n7FEirO8VkU (2006.に制作。)

食虫植物

「僕はそんなに地球に優しく無いと思う。」 足下の地球に向かって僕は言う。 「気にしなくていい。僕は君に厳しいよ。」 足下の地球が僕に言う。 本気でその気になれば地球は人間を消し去る事が出来る。 頼んでおいた食虫植物たちがジャングルからやってきた…

経験の木

僕は振り返る。 落とし続ける現在が失われた時間としてサハラ砂漠のように刻一刻と広がり続ける。 経験の木を植える。 「少し待ってくれれば良い実を付けるよ。」 経験の木は言う。 僕はいつもそこで少し迷う。 良い実がなるのなら是非それが欲しいと思う。 …

天球儀

宇宙が何処まで続くのかは結局誰にも分からない。 そのため天球儀に発展の余地は無限に残されている。 新しい星を発見してはそれを書き込むことで、 天球儀は永遠に進化し続ける。 毎年増える年輪のように、 進化し続ける天球儀のように、 僕は生涯を通して…

プール 2007 140.0cm×90.0cm  キャンバス.油彩

誰も知らない深海で 海底火山の蛇口を開ける

モンシロチョウ

やっぱりモンシロチョウはキャベツが好きなので、 予想通りキャベツ畑には沢山のモンシロチョウが飛んでいた。 今日の僕はとても体調が悪く食欲も無いし熱なのでキャベツ畑の日光浴でそれを治す事にした。 よく見るとモンシロチョウはとても元気に飛ぶかアリ…

部屋と予約

僕は部屋を予約する。 予約した部屋はキャンセル出来ない。 部屋の鍵を音楽家から受け取る。 夜の闇に信号の青がにじむ。 寝静まった長い廊下を歩く。 鍵を開けて部屋に足を踏み入れる。 実は僕は僕の成長の時を事前に予約しておいた。 予約された成長の時は…

花火とアジサイ

花火職人は今日までの経験の何もかもをシンプルな一つの球体に詰め込む。 さらにリスクをしょって新しい試みも詰め込む。 それはとても難しい。 もう気付かれているとは思うけど僕がこの次に何を描くのかはとても難しい。 ただ自由に描けばいいというものじ…

2時間講習

本気で教える気のない講師と、本気で教わる気のない生徒達は残念ながら 2時間のあいだ決まり事としてただ教室にいなければならなかった。 それ以外に運転免許証を更新する方法は無い。 それでも僕は画家としてonのスイッチを押し続けなければならない。 たい…

太陽の消滅

閉館まぎわの博物館の人の流れを逆流するうちに僕は無料で館内へ入ってしまう。 警備員が後を追って来てはいるけれど、逆に警備員を警備する事でそれはそれほど気にならない。 人のいない薄暗い博物館の空気自体を僕は楽しむ。 いつか太陽が消滅すれば生物の…

大観覧車.宇宙の旅. 2007 33.0cm×33.0cm キャンバス.油彩

それは 宇宙へ届く 大観覧車のようなものだった

Jelly fish な誕生日

誕生日が近づいて来たので僕は音楽家の仕掛けるサプライズに対しての警戒を強めていた。 この厳戒態勢の中に入り込むのは容易ではない。 00:10 楽しいパーティーから持ち帰ったシマウマのおもちゃを僕は眺める。 真っ黒なペンキを塗った方がかっこ良いかもし…

floating on water 2007 24.0cm×33.0cm キャンバス.油彩

ウェイトレスが 水のおかわり を注ぎにやってくる

floating on water 2007 24.0cm×33.0cm キャンバス.油彩

僕はいつも間違えて グラスのかわりにプールを差し出す

対談

次号 Free Magazine tatsumaki で音楽家gOとの対談が実現した。 対談はシーズンオフのプールを貸し切って行われた。 整備前のプールサイドの透き間から紫の花が幾つも顔を出して僕達の対談に耳を傾ける。 飛び込み台の上に立つと決勝戦のスタートの合図が聞…

drop 2007 33.0cm×33.0cm キャンバス.油彩.メディウム

I make a drop and drop a drop. I change air into a drop

孤独なくじらの物語

深海3000mの戦いを終えてくじらが浮上する。 深海のかけらを口にくわえたくじらがそれを見せると 「どうして深海なんかに行く必要があるんだ。」 カラフルな魚達は言う。 孤独なくじらは一人、深海と地上を行き来する。 ある日、カラフルな魚の数匹が声をか…

絵筆と彫刻刀

僕は1.5倍の大きさで外へ出る。 その分、家に帰ると0.5倍の大きさになる。 彫刻刀で削るには石があまりに固すぎて0.5倍の小さな僕はだんだん悲しくなってきた。 パリでフランスパンがあまりに固すぎた時も同じように僕は小さく悲しくなったことを考えている…

両極シンメトリー

池は桜の花びらにすっかり被われて、僕は水の上を歩く。 Dr.フィッシュに突つかれて僕はまたカメラを池に落とす為 しばらく作品が載せられない。 無いホイップクリームを無理に搾っても記録の更新は狙えない為 しばらく作品が載せられない。 僕は閃きのホイ…

First Water

グリーンランド沖で氷山へと地上を託した水が海底2000mへ一気に沈む。 「つまり、原動力となるゴムが必要なんだ。」 音楽家は言う。 幾つかをやり遂げた直後からこの2日間、僕のネジはくるくると手応えの無い空回りを続けていた。 「つまり、原動力となるゴ…

want < need

桜が咲いて桜が散って今日は寒い。 ある美術団体の会報に載せる文章を頼まれた。 読者はそこの会員とか顧問とか会長とか名誉会員とか特別会員とかいろいろ。 wantの奥に潜むneedについて考える。 傘にぶつかる雨粒の音を聞きながら僕はそればかりを考えてい…

最初の手紙と最後の手紙 2007 24.0cm×33.0cm キャンバス.油彩.メディウム

いつか地面に咲いた 最初の手紙

最初の手紙と最後の手紙 2007 24.0cm×33.0cm キャンバス.油彩.メディウム

いつか地面に返る 最後の手紙

闇にくじゃく 2007 33.0cm×33.0cm キャンバス.油彩.メディウム 🔴

鳥かごのくじゃくは空を見る 鳥かごのくじゃくと空を見る

入り口の絵 2007 72.5cm×90.5cm キャンバス.油彩 🔴

いつだって入り口は用意されていたのに いつだって僕達は他を見る

コンパス

過去の海の絵を超えるとともに雪山での僕をも超えてみせなければならない。 期限は残り一週間を切った。 2つの依頼と2つの課題を抱えた僕はもう一度孔雀に会いに行く。 孔雀が羽を広げて僕を威嚇する。 「いいね。素晴らしいよ。それでも今の僕には足りない…

カッシーニ

カッシーニは土星を目指していた。 宇宙は何処までも続くかもしれないし、そうでないかもしれない。 僕は何処を目指しているのかも分からない。 才能はいつまでも続くかもしれないし、そうでないかもしれなかった。 朝が来るたびにたんぽぽが開く。 2004年。…

依頼

別に何処か具合が悪いわけではないけれど、go君と静かな病院のリハビリセンターで花見をしていると、サッカーボールが転がって来たので、患者にとけ込むのを辞めて、本気でサッカーをしてしまったため、体がとても痛いまま丸木美術館の搬出に向かう。 高速道…